井の中の蛙、大海にでる

私の教員としての転換点は、間違いなくMさんとの出会いである。

 

同じ大学の先輩で、(時期はかぶっていないけど)圧倒的数学力をもっていた。

 

後々かんがえれば、もっともっと数学力にたけた人はいた。

 

ただ、その当時は「Mさん、すげエ・・・・」の想いだけである。

 

この大学はダメだ、もっと世界は広い。外の空気に触れろ、内輪だけでもりあがるんじゃない。

 

そんなことを教えてくれた。

 

 

Mさんの誘いで「Tサークル」に少し顔を出すようになった。と言っても、この4年で3回くらいである。

 

しかし、外の世界は本当に新鮮で、こんなにたくさんの人間がいて、いろんな考えがある。

本当に、世界は広いんだ、と実感しつつあった。

 

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あるとき、グローバルティーチャーがTサークルに来る!

 

というネットの広告をみて、かなり久しぶりにTサークルに行った。

 

グローバルティーチャー賞がなんなのか分からなかったが、権力に興味がある私は、迷わず参加した。

 

 

ここで、起こったのがもう一つの転換である。

 

グローバルティーチャーに出会った。そして、この人の語る教育は、もう、本当に目からウロコである。先のこと、未来のこと、現実ではないことを話しているかと思った。

 

 

しかし、そんな学校が現実にある。

素晴らしい、K学校で働きたい!と思った。残念ながら、その学校の教員は引き抜きでしか採用しないらしい。

 

私の頭の中に、K学校という素晴らしい学校の記憶だけが残っていた。

 

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その半年後、憧れの工学院大学附属で私は働いている。

 

この学校には大きな未来があると思っている。

 

そして、その未来は私の手にゆだねられているのだ。そう強気で思わなければいけない。

 

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前任校にいたときは、

職員室でプログラミングや、STEM教育の話ができると思っていなかった。

 

学校とビジネスをつなげて考えることなんて、あり得なかった。

 

そんな、夢物語ばかりしゃべっていたら、周りから冷たい目で見られるのだ。

 

目の前の子供をみろ、きみの話は理想論だよ、意識高いだけだよね。。。

 

学校の現場に流れる汚臭、「強い精神論」と「無意味な空気の読み合い」は、この学校では薄まっている。

 

とにかく、視野の広い会話ができる。

前任校では、ありえないのだ。

 

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こんなにいい環境なのに、私はまだまだ生かし切れていない。

 

今日、子供にいわれた「もっと良い意味で暴走してください」

 

 

私は、もっと暴走しなければならない。

そうなくては、つまらないじゃないか。

 

目をさまし、暴走族さながらに、全速力で突っ走るのだ。

 

 

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このように、今日の日があるのは、Mさんとの出会いのおかげ。

 

私を、大海に導いたのはMさんだ。そのおかげで、うちなるDreamerが目覚め、大変な思いもしているけれども。